こんにちは
山陽小野田市厚狭の、あさ歯科クリニック 院長 宮一雄 です。
当院の理念である
「歯科医療でいのちを守る」
のもと、日々診療に励んでいます。
本日は「歯科医療でいのちを守る」ということについてお話します。
「歯科医療でいのちを守る」とは?
みなさんはいったいどういう事か想像がつくでしょうか?
なんで、歯医者でいのちを守れるの? と、疑問を持たれても不思議ありません。
命を守るのはお医者さんの仕事だと、みなさんは思いますし、それはほぼ正解です。
しかし、歯医者さんもみなさんの命を守る大切な役割があるのです。
確かに、お医者さんほど直接的にはいのちを守る行為はありませんが、お口の中を整えることで、結果的に、みなさんの身体をそしていのちを守ることになるのです。
では、歯医者さんがいのちを守るということはどういうことなのか?
それにお答えする前に、まずは、お口の中の特徴について考えてみたいと思います。
3つの大切な特徴
みなさんは食べること、話すこと以外にお口に大事な特徴があることをご存じでしょうか。
食べること話すこと以外に、お口には知っておきたい「3つの大切な特徴」があります。
1つは「食べ物を消化吸収する消化器としての特徴」
2つめは「呼吸器としての特徴」
3つめは「お口の中は全身とつながっている」ということです。
ウイキペディアより
1. 消化器としての特徴
お口は、食べ物を噛んだり、飲み込んだりするという行動を行うことで、胃腸での消化吸収を助ける働きがあることや
異物を認識するセンサーとして口に入った食べ物由来のばい菌や有害物質、石ころなどの異物を発見する働きがあります。
そのため、お口は「食べ物由来の抗原に常にさらされ敏感になっている」といえるのです。
例えば、そばアレルギーの人は、食べた瞬間にアレルギー反応を起こし、時に命の危険にさらされることもあるくらい、お口の中は敏感にアレルギー反応を起こすのです。
これはそばだけに限りません。
様々なお口に入るものについても言えます。
2. 呼吸器としての特徴
口から食べ物を食べるときに空気を一緒に吸い込むことや、
口で呼吸することで「空気中にあるウイルスなどの病原性物質」を
お口の中に入れ込んでしまうこと。
ウイキペディアより
また、お口の中は、鼻にある鼻毛のようなバリア機能を持った「絨毛構造」というものがなく、
お口の粘膜がバリア機能を持たない「脆弱」な組織であることから
「空気中にあるウイルスなどの病原性物質に常にさらされている」ともいえるのです。
3. お口の中は全身とつながっている
お口の中には歯があり歯ぐきがあり、これらの中には、神経や血管が通っています。
この神経や血管は脳や心臓に向かっていくので、
もし虫歯菌や歯周病菌が、歯や歯ぐきから血管に入ってしまうと、全身を巡ることになります。
そして、このことが様々な全身の病気を引き起こしたり、悪化させたりする原因であることが、最近の研究で分かってきたのです。
日本歯科医師連盟HPより抜粋
このようなお口の中の特徴を踏まえて身を守るためには
「お口の中の免疫力を上げ、様々な有害なものから身を守る」ことが大切です。
コロナ禍においては、特にその重要性がクローズアップされてきているのです。
次回は
「お口の中の免疫力を上げる」ために大切な「2つの方法」についてお話します。